最終更新日: 2015年1月26日

気分障害(うつ病・双極性障害・気分変調症など)の発症原因


  2015年現在、うつ病等発症の原因は、セロトニンノルアドレナリン(ストレスを受けた時や危機的状況に陥ったと感じた時に、血中に放出される神経伝達物質)などの脳内の神経伝達物質や受容体、神経細胞の働きが悪くなることにより発症するものと考えられています。すなわち、ストレスがかかることによって、モノアミン神経系の低下、すなわち脳内の神経伝達機能障害が起こり、最終的にうつ病が発症するといわれています。   うつ病などの治療もこうした考え方が前提とされており、医療機関での精神科治療とは、抗うつ薬などにより『これらの伝達機能を調整』するという方法で行われています。   monoamin  

神経化学上のうつ病発症の原因

 

モノアミン仮説

うつ病発症の原因としては、3種類の神経伝達物質であるモノアミン(ノルアドレナリン,セロトニン,ドーパミン)が不足するとうつ病を発症するという神経化学上の仮説から始まりました。    

受容体仮説

いやいや、モノアミンの減少や欠乏のみでは、うつ病の発症が説明できないよということで提唱されたのがこの受容体仮説です。   シナプス間には神経伝達物質であるモノアミンを放出する側と受容体と呼ばれる受け皿があります。自殺した方(うつ病であった可能性が高い方)の脳においては、セロトニンの受け皿であるセロトニン受容体が増加することが報告されています。このことから、うつ病の人はモノアミン受容体を介した神経伝達機能が亢進している可能性があり、抗うつ薬を連続して服用すると、モノアミン受容体の数が減少し機能の亢進が和らぐと考えられました。    

その他の知見

うつ病における最近の研究では、脳内におけるモノアミン以外の物質の関連やストレスによる神経細胞の障害がうつ病に関連しており、これらの関連性も指摘されています。    

双極性障害発症の原因

 

セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンの乱れ

長期間回避不能のストレスにさらされた場合ノルアドレナリンが減少し、また小さなストレスでも減少するようになる。ノルアドレナリンの減少を繰り返すと、受容体の感受性が上昇し、小さな刺激に対しても過敏に攻撃・逃避反応をするようになる。   ノルアドレナリンが過剰だと、躁状態が起こりやすい。不足すると、意欲の低下が起こりやすい。双極性障害の人は、この気分の波が、脳内の神経伝達物質の発生量の乱れによって普通の人より過剰に大きく上下に動かされてしまうのです。    

アセチルコリン過敏

アセチルコリンを受け取るキャッチャーである受容体に着目したところ、躁うつ病者では、アセチルコリンの受容体が健常者にくらべ著しく増加していることが判明。すなわち、躁うつ病者ではアセチルコリンがはたらきすぎるのである。アセチルコリンのはたらきを妨げる物質の一つは、だれでも脳内に微量に持っているリチウムである。これは、炭酸リチウム製剤として躁うつ病の治療に現在もっとも使われている薬である。    

ミトコンドリアカルシウム仮説

細胞内のカルシウム濃度は、細胞の外に比べて非常に低い濃度でコントロールされています。神経細胞の突起の先端から出たセロトニンなどの神経伝達物質が相手の細胞に働いて、その細胞の状態を変化させる時、この信号を伝える物質の一つが、カルシウムです。   神経細胞において、カルシウム濃度の調節には、細胞内小器官であるミトコンドリアが関係しています。ミトコンドリアが細胞内カルシウムシグナリングに重要な役割を持つことが明らかとなっており、ミトコンドリアによるカルシウム制御の障害が双極性障害の本態である可能性が指摘されている。    

神経伝達物質の種類

 

ノルアドレナリン(怒りのホルモン)

激怒したときに、ノルアドレナリンが多量に分泌される、これに対して驚いて恐怖を感じた時にアドレナリンが分泌され恐怖のホルモンと言う。激怒も恐怖も、いざと言う非常事態に必要であり、神経伝達物質である。

 

ノルアドレナリンが脳内で分泌が減少すれば元気を失い「うつ病」になる。過剰分泌されると躁病になると考えられている。ノルアドレナリンもアドレナリンも脳ばかりでなく体内でも分泌されている。

 

アドレナリン(恐怖のホルモン)

アドレナリンは、ノルアドレナリンと混じって分泌され、覚醒作用にかかわっている。驚いた時や怖い時に特別に多く分泌される。

アドレナリンは脳内よりも副腎の内部(副腎髄質)から多く分泌されている分子。副腎髄質から分泌されるアドレナリンは、副腎髄質ホルモンとして血液中に分泌される。交感神経で分泌されたノルアドレナリンは血管を収縮させ血圧を上げ、脳・心臓・筋肉に血液を集め、更に血液中のアドレナリンは人間活動のエネルギー源であるブドウ糖を急増させて全身に活動の準備をさせる。ノルアドレナリン。アドレナリンは過剰分泌されると、ブドウ糖量が急増して、糖尿病を招く危険がある。

 

セロトニン(万能の調整役)

覚醒性の神経伝達物質(ホルモン)である、ドーパミン・ノルアドレナリン・アドレナリンは分泌が多過ぎると人間は過剰活動し最後には死んでしまう。

脳内でドーパミンなどの活動を抑制する神経伝達物質が分泌される。「セロトニン」は覚醒作用を正しく調節し、コントロールする抑制神経系である。セロトニンは睡眠に導く睡眠物質としても機能する。

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