うつ病などの精神疾患は、こころの病気のため検査ができないと思っていらっしゃる方も少なくないと思います。しかし、神経化学(精神科医療)におけるうつ病などの精神疾患は、こころの病気というよりも、脳の神経伝達物質の障害であると考えられています。最近では、従来の心理テストのような検査方法だけではなく、血液や血流、検査で分かるようになってきています。

 

精神科治療の現場では、医師はあなたの心の調整をしているというわけではなく、抗うつ薬などを調整することで、この神経伝達系の調整を行い治療を行っているのです。

 

最近では、医師がこの神経伝達系に適切なアプローチができるよう以下のような検査が実施されています。

 

 

うつ病や双極性障害の検査

 

血液検査

うつ病かどうかは、血しょう中にあるエタノールアミンリン酸という物質の濃度で判断できる、ということです。エタノールアミンリン酸の濃度が1.5μM以下の場合、8~9割の確率でうつ病と判断できるそうです。

 

これにより、適応障害、健常者、パニック障害とうつ病を区別することは、約9割可能といわれています。

 

最初うつ病が重いときこのPEAが少なかった方が、一年以上の治療ののち、うつ病が完全に治ったとき、PEAは健康な方と同じレベルまで回復していました。この物質は、うつの重症度とも関係している可能性があります

 

 

血流検査(光トポグラフィー検査)

身体に害のない近赤外光を使用して前頭葉の血流量の変化パターンを可視化する検査

 

  健常者:課題が始まると大脳がすぐに反応して血液量が急増。血液量は高いレベルを維持する

  うつ病:すぐに反応するものの、血液量はあまり増えない

 躁うつ病:課題が始まってからも血液量がなかなか増えない

統合失調症:血液量が十分に増えない、増加、減少のタイミングが良くない

 

 

心理検査(自己評価尺度)

うつ病の指標を提供する多重項目質問票により、うつ病の重症度などを検査していく方法。

 

検査が受けられる病院

 

光トポグラフィー検査

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