seisintoukei2 精神的な疾患により生活上さまざまな困難をかかえてしまうことが予想されますが、そのような場合、医療支援、生活支援、居住支援(家を出て一人暮らししたい)、相談支援(親との関係がうまくいかない)、就労支援(仕事がしたい)、経済的支援等、様々な自立支援制度・サービスといった社会保障制度(障害者サポート)を利用することが出来ます。    最も必要なのは医療保障すなわち治療やカウンセリングです。しかし、それらを受けるにはどうしても「お金」が必要になります。また、生計も維持しなくてはなりません。生計を維持するための就労が治療の妨げとなってしまうことも少なくなく、障害年金を活用することがこれらの問題解決の糸口となることが多々あります。    精神的病をかかえておられる方のご家族様には、”障害年金を受給させることで障害者にしたくない”とお考えの方もおられると思います。    しかし、この障害年金という制度は決して社会的にマイナスのものではなく、永久に支給されるものではありません。症状および生活が安定すれば支給はされなくなります。また、自分の軸となるアイデンティティの構築のために役立てることができます。    

 障害年金を受給するとどんなことが実現できる?

 

「お金に囚われず」多様な働き方を実現できる

精神障害者が一般就労によって収入を得ることが困難な場合、障害年金や生活保護等の社会資源を獲得することによって生活を成り立たすことができれば、それは自立の一形態ということができます。   例えば、生活を成り立たせるには月に15万円から20万円のお金が必要になります。当然地域によってはもっとかかる場合もあるでしょう。障害の有無にかかわらず発生する家賃・光熱費・携帯代・食費、さらに疾患と障害を併せ持つ精神障害の場合は、医療費に加え、病院までのタクシー代なども余計にかかってしまうことがあります。   これらを自分一人でカバーすることは到底不可能です。せめて障害年金で少しでも収入を得る事が出来れば、就労に対するハードルも少し下がることになります。フルタイムから週3日勤務に切り替えも可能です。    

「自責感から解放」され、家族に気負わない暮らし方ができる

また、家族がどんなにお金を持っていても、旦那さんがいくら稼いでいても、その個人が自由になるお金は大事です。仕事をすることが難しいために、自由になるお金が無いと、自由になる権利さえも失ってしまったと考えがちです。   障害年金が受給できなければ、親から小遣いをもらわないといけない。夫に支配された感覚に陥ってしまう。そのつらさは計り知れないものがあります。    

生きる力「楽しみ(生きがい)」を得る事ができる

我々は、生活の基礎が安定することに加え、QOL(人生の質、生活の質)部分の達成ができてこそ主体的な暮らしが実現できる。障害年金を受給することで、QOLが向上したり、生活を拡げることができます。   たとえば、余暇活動によって、生活の楽しみ方の選択肢が増えれば、視野が広がり、気持ちが開放的になりやすくなります。また、スポーツ等に熱中して爽快な汗をかければ、清々しい気分になる。一方で、冠婚葬祭に出席して、人との出会いや別れの場面に立ち会い、涙を流すことができれば、生きることの大切さや、生きてきた甲斐を実感できる。   要するに、社会関係のなかで、様々な活動や参加を通して、生活が拡がり、生活の質を高めることにより、生きることの大切さを知れる。そのような状況の中で生きる力を獲得することができる。    

闘病体験は、必ず社会で生かされる「人の苦しみが理解できる」

闘病体験は、社会で生かされる部分が少なくありません。それは、障害と折り合いをつけながら、精神障害者が社会で暮らしている等身大の姿が、現代社会で生きづらさを抱えている多くの人たちにとって、大いに参考になるからである。このように、精神障害者は、社会から一方的にサービスを受けるだけの存在ではありません。   近年では、国や自治体が各種審議会の委員に精神障害者を登用したり、障害者支援の事業所がピアヘルパーとして雇用するなど、社会は精神障害者が体験を通して身につけてきた力を認めはじめているようです。      

障害年金を活用することによりアイデンティティ(心・技・体)を(再)構築する

障害年金を受給するようになると、家族関係の改善や変化が現れます。自分のお金で親に遠慮をせずに旅行をしたり、両親にプレゼントをすることもできます。自分のためや人の為にお金を使うことで、精神的な豊かさも味わえます。金銭管理が苦手であった人も、自分が責任を持って使えるお金を持つようになれば、今までと変わることもあります。将来は一人暮らしをして自立するという目標を持ち、そのためにお金を有効に使うこともできます。   経済的なゆとりが生まれることで、生活の質の向上(生きがい)や生活の可能性が広がり自分の希望を実現できることにもつながります。また、障害年金を活用することにより、生活範囲を拡大することが期待できる。つまり、障害年金によって外出機会が増大するというような受給前には予想もしなかったような生活の拡がりが見込める。さらには、精神的な自立との関係でとらえることができます。 antei    
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