休職の申し出は拒否されることはあるか?
「うつ病により3ヶ月間の療養を要す…」といった診断書を提出し、休職を申し出たが、会社から休職を拒否されました。
休職の取得は、労働者の権利ではないため、会社はこうした申し出に応じる必要はありません。経営および人事サイドが、自社の就業規則の要件に照らし、提出を受けた診断書の記載内容や、当該労働者の日頃の勤務状況なども踏まえ、休職を命じるのが適当かどうかを検討し、その裁量によって決定できます。
しかし、就業規則に「労働者は、診断書を添えて申し出ることにより、休職をすることができる」などと記載されている場合、休職が労働者の権利として設計されていますので、このような場合に休職を拒否する場合はそれ相応の理由が必要となります。
ただし、就業規則にこの様な記載があったとしても、やはり最終的には会社が休職の適用を判断するといった条項があれば、会社の判断の結果、休職が認められないこともあります。